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 年中行事

年中行事


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垣内の御神体を祀る津元では、年間を通して多くの行事が行われるが、その多くはドメ
ーゴと呼ばれる日曜に行われる。
 年間の行事の日取りは、昔は夏の土用の中日に行われる「土用中寄り」行事の時に、南
隣の集落に使いを出して確認した。壱部集落の日取りを例に取ると、年の前半は立春に近
い水曜が「悲しみの入り」で基準日となり、その日を含めたその後46日間が悲しみの期間(四
旬節)で、明けの日が「上がり様」(復活祭)となり、丁度日曜に当たる。なお日曜一回
(一週間)を1様といい、上がり様の1様前(の日曜)は「花」(枝の主日)である。ま
た上がり様の日を含め数えて40日目が「四十日目様」(昇天祭)で、さらにその日を含
め10日目が「十日目様」(聖霊降臨祭)、さらにその日を含め3日目が「三日目様」で
ある。壱部、堺目集落では2月末から3月にかけての頃、御神体を宿に移して祝う「御世
上祭」という行事が盛大に行われる(現在はお移りはなくなっている)が、キリスト教の
どの行事に当たるかはっきりしない。年の後半では冬至の前の日曜が「御誕生」(クリス
マス)で基準日となり、その前日が「御産待ち」(イブ)、御誕生の8様前が「御弔い」
でその前日が「パッサリ言わせん日」(万霊節もしくは万聖節)、お弔いの8様前が「ジ
ビリア様」(聖母の祝日か)で概ね8月末頃になる。
 これらの他、新旧の暦日で決まった祭日を持つ行事や、田祈祷、麦祈祷、風止め願立て、
風止め願成就のように、農耕に従って行われる行事もある。
 行事によっては、祭壇や祠の扉を開けて御神体を開帳する(お飾りする)場合がある。
壱部ではこのような祭日を「主な日」といい、正月、上がり様、御弔い、御誕生がそれに
あたる。その他の行事の際は御神体は開帳されない。
 行事は、基本的には座敷で行われる。親父役や役中などの参加者がオラショを唱え、そ
の後、酒肴、時に御飯や汁が神前と参加者に出され、いただくのが普通である。行事の際
のオラショの唱え方、席次や作法などは集落によって違いがある。