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 餅均し

餅均し


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 初詣で津元の御前様に上がった餅は、お水を打って力を込め、薬餅として病気になった
時に用いられた。壱部集落では現在は廃止されているが、元は役中も参加する津元行事と
して、正月2日にオマブリ切りと一緒に行っていた。役中総出で切り分けた餅を笊に盛り、
座敷でオラショを唱えながらお水を打っていた。餅は役中を通して信徒に返される。元触
集落では、2日の日に親父役が餅を切り分けて御神体に届けるが、餅は行事で使ったり親
戚に配ったりする。山田集落正和1垣内では、正月3日に行われるお祝いの際に餅を切り、
オラショを唱えながらお水を打つ。

 堺目集落ではお開きともいい、正月3日に行われる。朝7時過ぎから、焼山御堂の祭壇
に供えられた大重ね餅を、役中達が牛の喰み切り(藁切り)を転用した道具と包丁で切っ
ていく。三カ所の御前様に上がった重ね餅(6つ)のうち1つずつを親父役と御爺役に渡
し、残りの4つを切って信徒各戸に配る。餅を切り終わると親父役と御爺役が、神前に切
った餅を上げ、御爺役が六巻を唱えながらお水を打つ。終わると餅を下げる。

 その後親父役、御爺役、役中らで一通りのオラショを唱え、酒肴や雑煮をいただく。

 10時過ぎにお膳を片づけると、一同で5日の御名代(屋祓い)で使うオマブリを切る。
昔は親父役だけで200枚程度切っていたので大変だったが、今は60枚程だという。切
り終えた後、御爺役は切り終えたオマブリを入れた膳を持って神前に進み、六巻のオラシ
ョを唱えながらお水を打つ。終わると親父役とともに小箱にオマブリを詰める。

 オマブリの準備が終わると、大晦日以来飾られていた御前様を親父役と御爺役が仕舞い、
終わると親父役と御爺役で六巻のオラショを唱える。その後酒肴をいただいて終わる。