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 御弔い

御弔い


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 御とが払いとも言われ先祖の供養のために行う行事とされる。
 壱部集落では津元の御弔いの他に個人宅でも御弔いの行事が行われる。冬至の前の日曜
の御誕生から8週前の日曜が津元の御弔いの日で、さらにその8週前(概ね8月の終わり
頃)がジビリア様で、かくれの盆行事と言われているが、個人の御弔い行事は、ジビリア
様と津元の御弔いの間におこなわれる。個人の御弔いは収穫後の祝いも兼ね別名「ボブラ
(南瓜)振る舞い」と呼ばれ、親戚を呼んで御馳走をする日であったが、万聖節の前夜祭(ハロウ
ィン)と南瓜の関係と繋がるものがあるようにも思える。
 個人宅での御弔い行事は、その家で死人が出て初めて行われる初御弔いの時は4人でオ
ラショを唱えるが、それ以降17回忌までは3人で唱える。また7回忌までの御弔いは長
座のオラショを唱え、13回忌以降は一通りのオラショを唱える。なお個人の御弔いで御飯が
出された後、食べた分を後で継ぎ足して申し上げをする。これをマゴジャクシといい、
跡無しアニマと言われる無縁になった信徒の霊に食べさせるための作法という。
 また津元の御弔いの前日を「パッサリいわせん日」といい、その日は死者が天国に行く
か地獄に行くか決められる日で、この時、死者が自分のアニマの名前を告げる声を聞き逃
すと、パライゾ(天国)に行けなくなるので、パサパサ言わせないように静かにしていな
ければならなかった。また岳の下津元に属する数軒の家では、昔、パッサリいわせん日の
朝に親父役に頼んで一通りのゴショウを唱えて貰っていた。これは、死者が自分のアニマ
の名前を忘れているといけないので、名前を教える意味で行っていたといい、この行事を
願い書といった。壱部・岳の下津元では、御弔いは主な日の行事にあたり、前日に御前様
をお飾りし、役中による宵参りもある。当日は御爺役や役中が津元に集まり、座敷で一通
りのオラショを唱え、酒肴や御飯、汁をいただく。そのあと一同で、近傍のO家に祀られ
ている御隠居様と呼ばれる御前様を参詣する。
 堺目集落では、御弔いの日を「先祖助かり日」といい、パライゾに行くための帳面「ア
リマの帳」に付ける呼び出しがかかる日だといい、帳落ちしないように荒仕事には出なか
ったりオラショを唱えて祈願したという。なお元触集落では、御誕生の8週前の日曜をジ
ビリア様とし、それより8週前を御前様のお盆としている。なおジビリア様の一月前から
最初の日曜を御弔いとしているが、これは小組の行事である。