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 勇魚取絵詞

 『勇魚取絵詞』は、生月島の御崎浦で操業する益冨・御崎組の様子を紹介した捕鯨図説
で、文政12年(1829)の跋文(小山田與清)があることから、この年代頃に益冨家
が主体となって制作されたと考えられている。
 折本形式で木版単色の印刷物のため複数資料が存在する。現在平戸の松浦史料博物館に
版木があり、その制作に用いた筈の手書原本の存在も想定されるが、現在のところ確認され
ていない。しかしながらデッサンと思われる図群は、ライデンのシーボルトコレクショ
ン中の『張公捕魚』と呼ばれる彩色手書折本の捕鯨図説の中に確認できる。なお印刷本を
テキストにした、手書彩色の模写本も複数制作されている。
 この図説の上巻は、操業順序で紹介していく西海系図説の構成の基本形に忠実である。
内容的には大槻清準が文化5年(1808)に制作した捕鯨図説『鯨史稿』の影響も大き
い。また遠近法を多用した独特のリアルな図は司馬江漢の『西遊旅譚』の影響が認められ
る。なお付録として『鯨肉調味方』という鯨肉の調理方法を解説した本がある。

○『勇魚取絵詞』の場面タイトル

(上)
1,生月嶋全図
2,生月御崎納屋全図
3,生月一部浦苧綯図

4,生月御崎納屋網作図
5,生月御崎納屋場前細工図

6,生月御崎納屋場前細工図
7,生月一部浦益宅組出図

8,生月御崎西沖下鯨見出図
9,生月御崎沖座頭鯨網代追入図

10,生月御崎沖背美鯨掛取銛突図

11,生月御崎沖背美鯨1銛2銛突印立図

12,生月御崎沖座頭子持鯨剣切図

13,生月御崎沖持双船鯨掛挟漕立図

14,生月御崎浦鯨掛取漕込図

15,生月御崎納屋場背美鯨漕寄図

16,生月御崎納屋場背美鯨切解図

17,生月御崎浦大納屋図
18,生月御崎浦小納屋図
19,生月御崎浦骨納屋図

20,生月御崎納屋場羽差踊図
 
(下)

1,(背美鯨・座頭鯨の図)
2,(児鯨・背美鯨子・長須鯨の図)
3,背美鯨解方並名目

4,背美鯨骨組並名目

5,(身体各部分の図)
6,(身体各部分の図)
7,背美鯨骨図

8,(骨各部分の図)

9,臓腑表面の図・臓腑裏面の図

10,筋制作の図

11,(勢子船・持双船図)

12,(双海船・双海付船図)

13,(網図)

14,(捕獲・解体道具図)

15,萬銛全図

16,羽矢銛全図

17,剣全図

18,(手形包丁・大切包丁図)

19,(加工道具)

20,(轆轤その他、納屋道具)

21,勇魚取跋

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