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 御誕生

御産待ち・御誕生


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 かくれキリシタンのクリスマスである御誕生は、冬至の前の日曜日に行われる。また御
誕生の前日(土曜日)は御産待ちと呼ばれ、夜半に行事が行われる。なお山田集落では
「霜月のお祝い」と呼ばれ、旧暦11月に行われる。御産待ち・御誕生は、どの集落でも、
年間で最も主要な行事(主な日)にあたっている。なお堺目集落では、御誕生の一週間後
に「御八日目様」という行事を行うが、これは幼子キリストが割礼を受けた日にあたると
思われる。また壱部集落では、御誕生の3日後を小供の祝日としているが、これはヘロデ
大王が領内の嬰児を殺させた事に由来する、無睾聖嬰児の日にあたると考えられる。
また堺目集落では、昔は御産待ちの10日前から、親父役夫婦は牛の世話や汚れ物に触れ
ることをしなかったという。
 壱部集落の御産待ちの際は、役中が大根を持参する。元触集落の御産待ちには、御爺役、
隠居親父役、隠居御爺役の夫人が津元の御前様をお詣りする。また堺目集落の御産待ちで
は昔、下宿の御前様(無原罪マリアのメダイ)に、安産祈願や願成就の婦人が多く詣でた。
 堺目集落では御産待ちの日の午後3時前、親父役、御爺役、役中が、焼山の御堂に集ま
る。まずエレンジャ祓いのオラショを唱え、その後親父役と御爺役が、祭壇に上中下三宿
の御前様を飾り、神前に大重ね餅を供える。一同で一通りのオラショを唱えたあと、酒肴
をいただき、6時過ぎに御飯や汁をいただく。こうして一般の参拝者を迎える。翌日曜の
御誕生には朝8時過ぎに御堂に集まり、エレンジャ祓いの後、親父役と御爺役が飾られて
いた御前様を仕舞う。その後一同で一通りのオラショを唱えるが、その際親父役は、御前
様をお畳みした(仕舞った)お礼の祈り、他の人は御誕生を祝う祈りというように、手分
けして唱えるという。終わると宴会となる。